いよいよ、待ちに待った夏がやってきました。
夏といえばやっぱり海水浴。

でも赤ちゃんがいるご家庭では
大きな海に行くのは大変だし、危険でもありますよね。

そこで活躍するのはプール。子ども用のプールなら小さなお子さんでも楽しめますし、
ご家庭用のプールならより安全に手軽に水遊びを楽しむことができます。

赤ちゃんに“水”というものの楽しさ、不思議さ、
おもしろさを知って感じてもらえるいい機会にもなります。

ただ赤ちゃんにとって楽しいはずのプールが、
使い方によっては負担になったり危険が伴ったりと注意が必要なこともあったりします。

今回は赤ちゃんとプールということで、
家庭でのプールに的をしぼってまとめていきたいと思います。

夏本番の前に赤ちゃんがプールに入るときの注意点や
工夫についておさらいをして、みなさんで楽しい夏をむかえてくださいね。

赤ちゃんのプールはいつから入れる?

赤ちゃんがプールに入れるのはいつからでしょうか。
一般的なボーダーラインは生後7か月ごろといわれています。
7か月の赤ちゃんというと、こんな時期になります。

・腰がすわり安定して上手にひとり座りができる
・背筋をのばしておすわりができる
・両手が自由に動く
・片手を床について、もう一方の手をのばして遠くのものを取ろうとする
・指先の細かい動きができる
・運動量が増えるので少しスリムな体になる
・人見知りがでる
・いろいろなことに興味を示す

安定してひとり座りができるということがひとつのポイントになります。

7か月を過ぎても、ひとり座りが安定せずまだ体がグラグラしている
お子さんにはプールは少し早いかもしれません。

ひとりひとりの成長を見極めるようにしてください。

また公共のプールに関しては、もう少し大きくなってから。
赤ちゃんの時期を過ぎてからのほうがいいでしょう。

ビニールプールの選び方

最近では家庭用ビニールプールも
いろいろな種類のものが販売されています。

ビニールプールひとつとっても大きさ・デザイン・片づけやすさとさまざまです。
赤ちゃんの時期に使えるものも売られていますので、お店に見にいってみると楽しいですよ。

どこで買う?

ホームセンター、赤ちゃん用品の売り場やお店、
大型ショッピングセンター、ネット販売

ホームセンターは比較的、安価でいいものが売っています。
赤ちゃん用品店やネット販売では種類が豊富でいろんなタイプのものを選ぶことができます。

どこにこだわる?

大きさ…赤ちゃんの時期に使うものとしては、
直径が75~100㎝程度の小ぶりなものがいいでしょう。

コンパクトなものは場所を選ばないので、
広い庭がない、家が狭いといった都会の住宅事情にも最適なサイズです。

きょうだいがいる場合は大きめのものや深さのあるものを選ぶと皆で入れて楽しめます。

ただ大きなものは赤ちゃんにとっては広すぎる、
深すぎるといった点で危険です。

また、かさばりやすく排水にも時間がかかりますので、
そのあたりを考慮して選んでください。

デザイン

昔の家庭用プールといえば丸型で薄手、
水をいれると自立するというタイプのものが主流でした。

最近では滑り台やシャワーつき、動物のデザインのもの、正方形のもの、カラフルなもの、
屋根やサンシェードつきのものと見ているだけでも楽しいものがいっぱい出ています。

サイズが大きくデザインの複雑なものは、
お値段がやや高くなります。

クッション

プールの底面は直接座る部分なので、
あまりクッション性のないものはお尻が痛くなってしまいます。

プール全体にクッションがあれば、
なおいいのですが底面だけでも厚みのあるものが、
万が一転んだ時にも安全ですし快適にプールが楽しめますよ。

片づけやすさ

膨らませるときの空気の入れやすさや排水のしやすさ、
片づけるときにコンパクトにまとまるかという点にも注目をしてください。

せっかくプールを買っても片付けやお手入れが
面倒で使わなかったとなるともったいないですもんね。

排水口のないものはプールをひっくり返して排水するので、
重くて大変ですし周囲が水浸しになってしまいます。

できれば排水口がついたものが便利です。

価格帯は?

小さなものシンプルなデザインのものだと1000~2000円台で購入できます。
デザインの複雑なもの、サイズの大きなものになると5000~7000円台と少々高価になります。

赤ちゃんをプールに入れる時の注意点は?

プールをはじめる際の注意点について確認してみましょう。

まずはお風呂のときの様子を確認してみよう

お子さんはお風呂を極端に嫌がったりしませんか?
中には水が嫌いな子、怖いと感じている子もいます。

お風呂のときの様子を確認して、
水を怖がっている様子があれば無理をしてプールをする必要はありません。

まずはベビーバスを使ったり、
お風呂の機会を活かして水に慣れることが先になります。

無理してプールに入れることで水が余計に怖くなったり、
お風呂に入れなくなったりしてしまっては元も子もありません。

無理をせず、お子さんのペースに合わせて慣れさせていきましょう。

体調をしっかり整えてあげてから

プールをする30~1時間前には授乳を含む食事を終えているようにしましょう。

またプールをするときは体調がいいときにしてください。

毎回体温を測る必要はありませんが、体が熱くないか、
食欲はどうか、活気があるか、顔色はどうかなどしっかり全身を観察しましょう。

プールをする時期は大抵が暑いころですし、
水に浸かっているので忘れがちですが、水分摂取も忘れてはいけません。

そしてプールの前には大人と同じく、準備運動を忘れずに。
ただ赤ちゃんは自発的には運動ができませんね。

その場合は、まず赤ちゃんを仰向けにして、
赤ちゃんの腕や足をマッサージしたり、優しく関節の曲げ伸ばしをしたり、
これからプールだよと声掛けしたりして大人が準備運動をさせてあげるようにします。

またあまり長時間のプールにならないように注意してください。
まずは10分程度から長くて30分くらいで切り上げるようにしましょう。

赤ちゃんをプールに入れる時の最適な水温は?体温の低下に注意

家庭でプールをすることで良いことのひとつが水温調整ができること。
公共のプールや海水は温水プール以外は冷水ですからね。

赤ちゃんのプールの温度は25度程度が適温とされています。

その日の外気温や室内温にもよりますので、必ず大人が温度確認をしてください。

赤ちゃんはまだ体温調整機能が未熟なので、
水温が低かったり汗をかいたりするとすぐに低体温になってしまいます。

体は冷たくないか、唇が紫色になっていないか、
ブルブル震えていないかなど確認をしましょう。

ときどき水温を調整しながら、冷えてきたらお湯を足したり、
はやめにあがるなどして体温の変化に注意をするようにお願いします。

紫外線と高温に注意しよう

夏に屋外でプールをするうえで一番心配なのが熱中症と紫外線です。

最近の日本の夏はとにかく暑く日光や紫外線が刺すように厳しいです。

赤ちゃんは大人以上に肌が敏感ですから、
直射日光に長時間あたるような状況は避けてください。
プールは水の中に入るので日焼け止めをぬっていても洗い流されてしまいます。

日よけをうまく使ったり、
屋根の下で行うなどして上手に日光を避けるようにしましょう。

日焼け止めはウォータープルーフのものも
ありますので使ってみてもいいでしょう。

また外で日光に当たっていた水は思った以上に
高温になっていることがあります。

一旦休憩して戻ったときなどは必ずプールの水温を確認して、
水が熱湯になっていないかチェックしてください。

赤ちゃんの様子をしっかりと見守ろう

赤ちゃんは水深10㎝でも溺れます。
だいたい大人の手を垂直に立てたくらいの深さでも溺れます。

赤ちゃんは頭が重く、一度顔が水に浸かってしまったら
なかなか自力で起き上がることができません。

ほんの短時間であっても、その短時間が命を奪うことになるのです。
また滑って転んだり、ケガをするということも考えられます。

プールをしている間は必ず大人が付き添って、
目を離さないということが必須です。

つまり大人の心や時間に余裕のないときは
プールはやめておいたほうがいいということです。

プールから出たらどうする?

まずは体をしっかり拭いてあげましょう。
夏といっても冷房や水で体が冷えますから、
風邪をひかないように注意します。

そして脱水予防のために水分補給をしっかりとしてください。

プールは案外、体力を消耗しますので
ゆっくり休憩をして、眠たそうならお昼寝をしてもいいですね。

ビニールプールではおむつ?何を着せる?

最近では水遊び用のオムツが販売されています。
水を吸ってもふくらまず、とっさのウンチにもしっかり対応してくれるので安心です。

しかも絵柄が可愛いので、見ていて楽しい気分になります。
こちらはユニチャームの製品です→http://www.unicharm.co.jp/moony/products/mizuasobi.html

水着タイプのベビー用オムツパンツはパンツ部分が
二重構造、三重構造になっているので、モレを防いでくれます。

水着タイプなので、公共のプールでも違和感はありません→http://item.rakuten.co.jp/arisana/72ag18/

公共施設のプールやベビースイミングはいつから入れる?

ベビースイミングは“ベビー”とつくくらいですから0歳児から入れます。
早いところで生後4ヵ月からで、おおむね6か月からというところが多いようです。

首がしっかり座って、安定しているということが必須となります。

公共のプールについては、プール用オムツ自体が
禁止されているところがあります。

また大勢のひとがいて危険ですし、
プールが赤ちゃんにとっては深すぎたりしますので、
乳児の時期のプールには向きません。

できれば2~3歳になるまでは
公共のプールは我慢されたほうがいいでしょう。

プールにこだわらなくてもいいかも?

「市販のビニールプールをわざわざ買うのもなぁ」というかたには、
お風呂での水浴びもおすすめです。

浴槽に浅くお湯をはれば十分、プール代わりとして楽しめます。

お風呂なら普段の掃除で済むし、片付けが簡単です。
自宅で誰も見ていないので、気にならなければ水着やオムツも必要ありませんよね。

シャワーを雨に見立てて上から流してあげると、とても喜びます。

たとえば外用の花の水やりなどに使う水栓やホースで
水をかけてあげるだけでも子どもは喜びます。

ジョーロなんかがあると、シャワーになって面白いみたいですね。

あとは地域の保育園・幼稚園・児童館など保育施設でも
園庭開放のようにプール開放をやっているところもあります。
ぜひ地域の情報にも目を向けてみてください。

さて今回は赤ちゃんとプールについてみてきました。
うちの子も水遊びは大好きで、どんなに泣いていても水遊びとなるとコロッと笑顔になります。

楽しくて嬉しい水遊びですから、ぜひ安全に快適にプール時間を過ごしてほしいと思います。

これからの暑い時期、赤ちゃんと一緒にママもパパも楽しくプールをしてみてはいかがでしょか。
童心にかえって思った以上にはしゃいでしまうかもしれませんよ。さぁみんなで楽しい夏を過ごしましょう!